エッセイ・NO.16 「平成31年 年賀状」 (2019.1.1) 昨年も自然は様々の姿を見せてくれました。
謹 賀 新 年 2019(平成31)年 元旦 昨年暮れの『今年の漢字2018』で「災」の字が選ばれました。平成として最後の漢字 に残念な気もしましたが、私の予想は始めて的中しました。日本中が地震、台風、風水害、 山崩れなどに見舞われ、新年を迎えても安穏な生活を取り戻せない方々がまだ沢山居 られることに心痛む思いです。 そんな災害の地に駆け付け、復旧の手助けをされている尾畠春夫さんのボランティア 活動が報道されました。土嚢の一つも作って手伝ったことのない私は、只々頭の下がる 思いで、その姿を見、言葉を聞きました。 前年の年賀状に「我以外皆我仏」という言葉を作り、「仏が私以外の全ての現象を通 して私に生き方を教えてくれているのではないか…」と書きましたが、まさに尾畠さん に仏の化身としての姿を見る思いでした。 その尾畠さんを訪ね、3時間以上二人っきりで談合する機会を得ました。話し合いの中で、 私が長年大切にしてきた道元禅師の「自未得度先度他」、先輩から聞いた「手考足思」、 親鸞聖人の「還相回向」などの言葉の意味や、それを実行するとはどういうことかを教え られた気がします。 (難しい言葉を並べてスミマセン。これらを実際に出して話し合った訳ではありませんが・・・) 古稀を前にして、やっと少し目を開かせてもらいました。 皆様にとりまして、幸多き年でありますように。 御堂順暁 【エッセイNO.】 【トップページ】 |